こんにちは、松戸の司法書士高島一寛です。当事務所の新年の営業は明日からとなりますが、今日は私のみ事務所に出て年賀状の整理等をしておりました。12月30日から1月3日までの5日間、しっかりと休みを取ったので、明日からの通常業務開始に向けてのウォーミングアップといったところです。

私が、司法書士事務所を千葉県松戸市で開業したのは平成14年(2002年)2月なので、来月で開業から丸10年が経つこととなります。地元である松戸市、柏市をはじめとした近隣の皆様方から多くのご依頼、ご支援をいただくことで、これまでやってくることができました。そして、開業から11年目の年を迎え、高島司法書士事務所の今後について思いを巡らせているところです。

松戸市の司法書士の数について

今後の当事務所について考える上で、松戸市の司法書士事務所の現状について確認してみました。

全ての司法書士は司法書士会の会員となることが義務づけられています。そこで、千葉司法書士会松戸支部の会員数を調べてみると現在61名でした(なお、松戸支部に所属しているのは松戸市、流山市に事務所がある司法書士です)。

そして、登録順に上から数えてみると、私はなんと28番目でした。驚くべきことに、司法書士登録からたった10年で、松戸市の司法書士の中では上から数えた方が早くなっているのです。ただし、私が登録した当時でも、松戸支部の司法書士はたしか40名位はいたはずなので、松戸市外へ事務所を移転したり、廃業した司法書士がいることで、私が古い方に繰り上がっているのですが。

また、以前は司法書士試験には合格していても、司法書士事務所に勤務しているうちは、司法書士登録をしないことも多くありました。登録費用や、月々の司法書士会費が負担になるからです。それが、業務形態の変化により、勤務しながらも司法書士登録するケースが増えたのが、昨今の司法書士増加の一因でもあります。

それにしても何にしても、10年で半分より上の古参になってしまったことは、事業者としての司法書士事務所を考える上で、衝撃的な事実ではあります。

私が司法書士事務所を開業するにあたって

話は一気に10年前にさかのぼります。

私が司法書士事務所を開業する際は、誰かから仕事のご依頼をいただける当ては全く無い状態で、文字通りゼロからのスタートでした。当時の司法書士は、銀行等の金融機関や不動産業者から業務を受けるのが主で、他には法務局(登記所)の近くに事務所を構えることにより、飛び込みのお客さんを期待するといった経営の仕方が王道でした。

しかし、若手が新たに司法書士事務所を開いたとして、銀行や不動産業者から仕事を受けようとしても、当然すでに他の司法書士がいるわけですから、そこに割って入るのは簡単ではありません。また、法務局前の一等地に事務所を構えられるわけもありませんから、無理に法務局の周りで開業したとしても、片隅にあるちっぽけな司法書士事務所を選ぶお客さんなどいないでしょう。

そこで、私が考えたのは、駅の近くに事務所を置くことによって、お客さんに事務所に来ていただくということです。以前は、司法書士や弁護士などの事務所が広告宣伝をすることは禁止されていました。それが、この頃になって、解禁の方向に向かっていたのです。そこで、当時普及しはじめていたインターネットのホームページにより広報活動を行うことで顧客開拓が可能だと考えたわけです。

開業当初は事務所経費を抑えたかったので、今より小さな事務所でしたが、それでも松戸駅東口から3分ほどの場所にしました(今は、松戸駅東口徒歩1分です)。さらに、開業前から準備を進め、2002年2月の開業時には独自ドメイン(office-takashima.com)による事務所ホームページを開設しました。

事務所移転前に使用していたホームページのデータが残っていたので記念にアップします。今よりも、だいぶ拙いものですが、松戸市や柏市では唯一といっても良いような司法書士によるホームページでしたから、十分に集客の窓口としての機能は果たしていました。

この程度のホームページであっても、一から自分で作成するにはそれなりの知識が求められますし、ホームページ作成業者に頼めば結構な費用がかかったことでしょう。私は司法書士になる前、コンピュータプログラマの仕事もしていたこともあり、デザインセンスはさておき、ホームページ作成に必要な技術は備えていたので、難なく作成することが出来たのです。その後、更新をを繰り返したことで現在に至るのですが、コンテンツについては当時のものを引き継いでいる箇所が多くあります。

債務整理業務について

ホームページにより不特定多数の顧客を集めるという、それまでにない司法書士事務所としてスタートするにあたり、取扱業務についても他の司法書士との差別化を図りました。もちろん、従来の司法書士と同様の登記業務も行いますが、それに加えて主要業務にしようと考えたのが債務整理手続です。当時は、多重債務が社会問題になっているにもかかわらず、債務整理を手がける専門家は少なかったのです。

そのため開業したばかりの私にも多くの依頼が来ましたが、債務整理業務(かつて業界では「クレサラ業務」と呼ぶのが主流でした)をしていると同業者にいうと「お金にならなくて大変でしょ」と声をかけられるのもしばしばでした。実際にも、儲かる仕事ではありませんでしたが、多重債務問題に取り組むことを司法書士としての使命と考え業務に取り組んでいたのです。

それが、消費者金融等に対する過払い金返還請求が行われるようになったこの数年、「ビジネス」として債務整理および過払い請求を行う弁護士や司法書士が大挙して参入してくるようになったわけです。そんな中にあっても、私はスタンスを変えず、地元である松戸市や柏市をはじめとする近隣にお住まいの方からのご依頼へ丁寧な対応を続けたことで、大きな影響を受けることなく業務を行ってまいりました。

今後の展望について

しかし、ホームページにより債務整理業務の集客をする司法書士や弁護士があまりにも多くなったことにより、同業者間で過当競争に陥っているのも事実です。比較的低額でそれなりのホームページが作成できるサービスが提供されるようになったことで、資金も技術もない新規開業者であってもホームページによる集客が可能になったのも過当競争を引き起こした一つの要因でしょう。

これに対し、過払い金返還請求の減少や、法改正の影響などにより、債務整理および過払い金返還請求の件数は今後も減少していくことが予想されます。そのため、多額の広告宣伝費を使うことで、多くの顧客を集め、多数の従業員を抱えてきた大手事務所のビジネスモデルが近いうちに終焉を迎えるのは明らかです。

当事務所の場合、開業以来一貫して、不動産登記、商業登記やその他の司法書士業務も並行して行ってきました。「○○専門」などというのを売り文句にすることで一時的な集客を見込めるかも知れませんが、一つのものに経営資源を集中させるのは危険だと考えたのとともに、何でも相談できる街の法律家でありたかったからです。

そのため、これから急激に事務所経営の方向転換を求められるわけではありませんが、「ホームページによる集客」以外の道も模索していきたいところではあります。たとえば、FacebookやTwitterなどが話題になっていますが、とくに有名でもない司法書士がツイッターやフェースブックを利用したからと言って、自分自身をブランド化することなど相当に困難なことでしょう。

それでは、どうすべきなのか?もちろん、現時点で考えていることはありますが、この1年をかけて徐々に形にしてご披露していくつもりです。なんだか、まとまりの無い文章となってしまいましたが、私的な現状分析の記録として残しておきます。

関連情報

債務整理・過払い金請求(千葉県松戸市・柏市)| 高島司法書士事務所